お酒から体を守る
お酒を飲む機会が多くなるこの時期。
適量のお酒は血液の循環をよくしたり、ストレスの発散にもなりますが、過剰な飲酒は健康を害してしまいます。
適量のアルコールってどのくらい?ビールのカロリーってどのくらいあるの?などなどアルコールに関する情報を提供し致します。
■ アルコールのエネルギー
- アルコール 1g 7kcal
(結構、高い!) - エネルギー源としての作用のみ.摂取した分だけただちに分解し熱(エネルギー)を放出。
但し、アルコールが体内に入ると糖質、脂肪などのエネルギー源の利用効率が低下し、
体脂肪の形で脂肪組織・肝臓に貯蔵されてしまう。
気をつけないと… 肥満、脂肪肝になりやすい!
- 糖質・蛋白質 1g 4kcal
- ネルギー源としての役割の他、細胞膜、酵素、ホルモンとして活用、
- 脂質 1g 9kcal
- 余剰分はグリコーゲン、脂肪になって体内に貯蔵。
つまり、体に必要な構成成分になる!
■ アルコールと高脂血症
一方、アルコールを摂り過ぎると肝臓で 中性脂肪の合成を促進してしまいます。
血液中の中性脂肪が高くなるほどアルコールをのみつづけると、善玉HDLコレステロールの低下がみられます。
■ アルコールと糖尿病
■ アルコールと血圧
節酒による降圧効果は1~2週間で現れるといわれている
■ アルコールと尿酸
■ アルコールと肝臓
| 肝臓でアルコール脱水素酵素により
毒性の高い アセトアルデヒドに分解 (頭痛、吐き気の原因)
| アセトアルデヒド脱水素酵素により
酢酸
■ アルコールを飲むと気持ちがよくなるのはどうして?
血中アルコール濃度0.02%(日本酒1合以内、ビール(中)1本以内)でほろ酔い気分になるといわれています。
■ いつも飲んでいるお酒はご飯にすると何杯分でしょう?
■ 適量のアルコールは…ご飯かるーく1杯分(170kcal)くらい
・ビール ・・・中ビン1本
・焼酎 ・・・1/2合
・ウイスキー ・・・ダブル1杯
・ワイン ・・・グラス2杯
・梅酒 ・・・グラス半分
・ジンフィズ ・・・1杯
例えば、ビール中ジョッキ2杯とレモンサワー中ジョッキ1杯を飲んだ場合では、小盛りご飯にして約4杯(約600kcal)ほどになります。
約600kcalといえば、成人女子の1食あたりの必要カロリーぐらいです。
■ 注意!脂肪肝
また、最近ではアルコールによる脂肪肝もベースにインスリン抵抗性があるとされており、このような状態が続けば将来的には
動脈硬化性疾患に進展する可能性もあると言われています。
アルコール性脂肪肝は飲酒を続けることによりさらに進行し、脂肪肝から肝線維症へ、さらにアルコール性肝硬変に進行する場合もあります。
脂肪肝は自覚症状もないため健康診断で判明しても、そのまま放置されがちです。
肥満による脂肪肝の人はバランスのとれた栄養をとり、なおかつ摂取エネルギーを減らす必要があります。
アルコール性脂肪肝の人はまずは今飲んでいるアルコールの量より少しずつ減らす努力をしてみてください。